ソフトバンク孫正義オーナー(56)が「ぶっちぎり日本一指令」を下した。6日、都内の本社で激励会を開いてあいさつ。李大浩、中田、鶴岡、スタンリッジ、ウルフら総額40億円ともされる超大型補強を自画自賛した。3年ぶりの日本一奪回はもちろん、史上初の完全優勝を果たし、自らも宙を舞った11年シーズンの再現を期待した。

 世界的企業のオーナーによる号令が下った。孫オーナーはナインとともに「SON」のネームが入ったチームジャンパーを着用して入場。抽選で選ばれた社員500人に向け「いよいよシーズンがやってまいりました!」。声高に語り掛けると、背後にずらっと並んだ秋山監督、そして選手にはっぱをかけた。

 「まあ、今年は絶対に勝たないかんね~。今年は素晴らしい選手の補強もバッチリできているし、期待できると思っています。もちろん長いシーズンの中でけががあったり、いろんな問題もあり得ますが今年はそんなことは全部吹き飛ばして、ぶっちぎりで優勝すると、間違いなく優勝すると心から信じております」

 昨シーズンは5年ぶりBクラスの4位に沈没。「何が何でも勝て」とチーム関係者の尻をたたき、大型補強を敢行した。“対価”は3年ぶりの日本一奪回だけでは気が済まない。交流戦も含めた完全優勝を果たした11年シーズンのような横綱相撲を求めた。

 「そうですね。あの時の快感を忘れられない。私も宙に舞った。もう1度、胴上げしてほしいという気持ちでいっぱいです」

 ソフトバンク球団となり今季で10年目。メモリアルイヤーに強烈なプレッシャーをかけられた秋山監督も応えないわけにはいかない。「記念すべき年にぜひとも日本一を飾りたい。昨年以上のバージョンアップしたホークスがたぶん見られると思います。期待してください。いいスタートを切って、最後まで突っ走っていきたい」と力強く約束した。

 「めざせ世界一!」と題した激励会。過去には巨人のV9を超えるV10の号令も出したこともある。その足固めにしたい14年シーズン。孫オーナーは「去年のうっぷんを何としてもスカッと晴らしたい。ファンの皆さんもまったく同じく思いだと思う」と語気を強めた。球団トップの期待は大きく膨らんでいた。【大池和幸】

 ◆ソフトバンクの11年シーズン

 和田、ホールトン、杉内、摂津ら強力投手陣を軸にした巨大戦力で、交流戦が始まった05年以降、初めて11球団に勝ち越す完全優勝。2位日本ハムに17・5ゲーム差と独走し、2年連続リーグ優勝を決めた。中日との日本シリーズも4勝3敗で制覇。ダイエーから球団買収後、初の日本一となった。孫オーナーは11月20日の日本シリーズ制覇、11月5日のCSファイナルステージ突破を観戦し、ナインの手で胴上げされた。