右足の故障で離脱している阪神の新外国人マウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ3A)が、開幕スタメン出場へ強い意欲を示した。6日、屋外での練習を再開。初めて本拠地の甲子園でランニングした新4番候補は「開幕を目指してやっている」とあらためて宣言。また、日本屈指の広さを誇る甲子園のサイズも「ノーマル」(普通)だと言い切った。不安と期待を周囲に振りまきながら1歩、1歩、復帰への階段を上がっている。
ゴメスが初めて聖地の芝生を踏んだ。室内でのメニューを終えた後、グラウンドに現れると、ゆっくりと右足の感触を確かめるようにランニングを開始した。右足の張りを訴え、2月23日のオープン戦(中日戦)を出場回避して以降、初めての光景だ。前日までの10日間、屋外練習を控えていた大砲は、外野フェンス沿いを走った後、短い距離で後ろ向きにダッシュを繰り返した。
「全然、問題はなかった。調子もいいですし、日に日に良くなっていると思います。タイミングとか、フォームとかを確認しながら。実戦?
今は準備している段階なんで徐々に上げていきたい」
首脳陣は東京遠征が始まる15日のDeNA戦(横浜)からの実戦出場を開幕へのリミットに設定している模様だが、本人はまだ実戦出場のメドは口にしなかった。ただ、この日は室内練習場ではゴロ捕球、打撃練習を行ったという。本人の言葉通り、日ごとに前進はしているようだ。
そして、心配される開幕に間に合うかという問題に対しては、少し語気を強めてこう言った。
「打席に立って十分な数のボールを見ることができれば、それで大丈夫だと思うよ。自分の状態次第で、どういう状況になるかわからないですが、開幕を目指してやっています」
開幕への意欲は失っていなかった。具体的にどれくらいの打席数が基準になるかは明言しなかったが、突貫工事になったとしても、シーズンが始まれば結果を出すという自信のようなものをうかがわせた。さらに初めての甲子園の広さを「ノーマル(普通)のサイズ」と表現。中堅118メートル、両翼95メートル。日本屈指の広さを誇るマンモスをノーマルと言い切るあたりは頼もしさも感じさせる。
4番・一塁を争う新井は、キャンプから危機感をあらわにして結果を出し続けている。現時点で両者は勝負にすらなっていない。ゴメスには“新助っ人”というアドバンテージがある。ただ、和田監督が言うように「あくまで競争」が原則。だからこそ、首脳陣はゴメスが実力を示す必要があると考え、ぎりぎりまで実戦復帰を待つはずだ。【鈴木忠平】



