日本ハム中田翔内野手(24)が後輩を「ほめ殺し」にし、藤浪討ちへ気合をたぎらせた。今日8日の阪神戦(甲子園)に向けて7日、ほっともっと神戸で練習した。阪神先発は大阪桐蔭の後輩藤浪。オープン戦は初、プロ通算3度目の対戦に臨む。「向こうは2ケタ勝利投手。成長しているでしょう」。活躍を認めながら、日本を代表する主砲としてのオーラで上から目線だった。

 プライドは守る。公式戦初対決の昨季交流戦では3打数1安打。お遊びの球宴では空振り三振。中田は「抑えられているからね。楽しみ」と不敵に笑った。約1年間で中田は侍ジャパンの4番を張るまでに成長。先輩の威厳に懸けても、真剣勝負を制するつもりだ。

 もう1人の後輩は援護する。日本ハム先発は大谷。4日巨人戦では打者大谷とアーチを共演した。今回は「平成のON砲」がモデルチェンジ。投手大谷との“変則ON”で藤浪を仕留めにかかる。「ワクワクするね」とボルテージは最高潮。舞台は聖地甲子園。中田が最高のステージで、主役の座を射止める。【田中彩友美】