<オープン戦:阪神2-6ロッテ>◇7日◇甲子園
14年のツヨシは懐が深い!
阪神西岡剛内野手(29)が古巣ロッテとのオープン戦で守備範囲の拡大に挑戦した。この日が今季の甲子園初戦。昨季よりも後方に定位置を下げるポジションで守った。何度も難しい打球を捕球し、球際への強さが光った。昨季、ゴールデングラブ賞に輝いた遊撃鳥谷と「最強の二遊間」を目指す。
さすがの西岡も黒いネックウオーマーで顔全体を覆い、わずかに目をのぞかせるだけだった。真冬並みの寒さに、格好にこだわっていられなかったが、テーマはブレない。今年初めての甲子園で背番号7は守備位置の「改革」に取り組んでいた。
今年は“深み”の増した男になる。そんな姿勢がにじみ出る定位置だった。阪神移籍1年目だった昨季、本拠地では二塁手の通常通りに芝生のやや前で守備に就くのがオーソドックスなスタイルだった。この日は違う。走者がいなければ、芝生に踏み入れ、さらに1歩、2歩も右翼寄りへ。黒土と芝生の境目から2メートル近く後方で構えるシーンが何度も見られた。西岡は振り返る。
「守備範囲も広くしたいですし。悪送球もあったけど(球を)捕れていた。足も動いていましたからね。あとはシーズンで結果を残せるようにしたいですね」
今年は球際で勝負する。5回だ。1点を失い、なおも1死二塁。荻野貴の痛烈なゴロが一、二塁間を襲った。この打球に、黒土の上で守っていた西岡が反応。ダイビングキャッチで止めてみせた。一塁に悪送球して失策を犯すが、スピーディーな捕球は収穫だろう。高代内野守備走塁コーチも「(懐の深い守備位置で)まだ数をこなしていないけどな。悪送球は(ロッテの一塁)コーチャーと見間違ったらしい」と説明した。
今年は前後左右の動きで勝負する。定位置が外野寄りになるほど、前方への緩いゴロへのチャージが求められるなどリスクを背負うが、肩やフットワークに自信があれば、広がる捕球範囲を生かせる。4回には角中の右翼線への深い飛球も滑りながら捕った。5日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でも李大浩が打席時、通常より後ろで構えた。
今年は「最強の二遊間」で勝負する。昨季から遊撃鳥谷とコンビを組むが西岡の胸中には悔しさがある。「去年、鳥谷さんがゴールデングラブ賞をとられて、僕はとれなかった。今年は『鉄壁の二遊間』と呼ばれるように」。手堅いセンターラインを築くためにもレベルアップを図る。今年はやすやすと二塁の守備網を破らせない。【酒井俊作】



