<オープン戦:オリックス3-1阪神>◇23日◇京セラドーム大阪

 2年目の阪神緒方凌介外野手(23)の開幕1軍が決定的となった。昨秋キャンプでMVP指名されてから約4カ月。伊藤隼、中谷、一二三ら外野を争うライバルが脱落する中、若手外野陣の中で開幕メンバー入りの最有力候補に浮上。この日は福留に代わって7回から右翼の守備についた。「途中からの代走や、守備で貢献していかないといけない」。マートン、大和、福留のサポート役として、俊足が生きる代走や、持ち前の強肩を生かした守備に期待がかかる。

 「キャンプから最後まで1軍でやらせてもらえて、すごくいい経験になった」

 2月のキャンプではPL学園の先輩にあたる福留の後を追い、右翼守備のノウハウを教わった。福留の他にも大和や俊介の守備に目を光らせ、「守備範囲も広いしすごい」と1軍レベルの技を肌で感じ取った。最後の3連戦前にした20日に「主力が万全なら僕はいらないかもしれない。でも途中から出させてもらっている。残りの枠を狙っていきたいです」と語っていたが、ビッグチャンスをつかむことになりそうだ。

 昨年1軍出場わずか2試合の若虎が、1軍にフレッシュな風を送り込む。