復活Vは「速攻」で決める。ソフトバンクは25日、ヤフオクドームで全体練習。秋山幸二監督(51)は5回までに確実に得点する“先制力”に自信を示した。13連勝で優勝したオープン戦では108得点のうち65・7%の71得点を5回まで奪い、先制試合は12勝2分けだった。日本一になった11年シーズンにも展開した王道野球で相手を押しつぶす。

 開幕3日前だ。いつもの個別レッスンはない。打撃ケージから少し離れた場所にいた。秋山監督は、フリー打撃を静かに見守った。オープン戦の最後は、新記録の13連勝で他球団をぶっちぎった。1位という結果よりも「最後の方は、ローテーション投手が投げてくる中、みんないい感じで打てていた。最後に松田にもホームラン。選手はそういうのが出る、出ないでは、気持ち的にも違うからね」と内容を大切に感じていた。

 打率3割2厘、15本塁打、36盗塁、総得点108は12球団トップ。キャンプからほぼ全員のバットが振れており、選手会長の松田は「みんなが打つから、自分が決めてやろうと無理な打撃をせず、後ろにバトンを渡す気持ちでいける」と語る。球界トップのよくつながる14年型打線。その中で秋山監督は“先制力”に手応えをみせた。「各チームの先発投手から5回までに点を取れている。4番がドシっと決まれば、打線はつながるものだよ」。チーム総得点108点のうち71点を5回までに奪取。実に、全体65・7%を占めた。おまけに先制試合は12勝2分けと負けなし。先発、中継ぎと強力な投手陣の存在もあって、白星へとつなげる1つの形ができた。

 日本一になった11年も、同じ王道野球だった。この年は先制試合は、70年以降のパ・リーグで最多の87試合で64勝を記録。確実に先制点をとる「速攻」で試合を有利に運び、Vロードを突き進んだ。当時でも5回までの総得点は全体の59・6%で、今回はそれを上回る。もちろんあくまでもオープン戦。相手バッテリーは本番用の配球を隠している。秋山監督も「そんなにエースクラスと対戦していないから」と、内容と結果を額面通りに受け取るつもりはなし。手綱を引き締め、残り2日間の調整に視線を注ぐ。【押谷謙爾】