<巨人12-4阪神>◇28日◇東京ドーム

 阪神大和外野手(26)が開幕猛打賞で好発進だ。初回、追い込まれながらも菅野の速球を右前へチーム初ヒット。3回には左翼線への適時二塁打で先制点をもたらした。第3打席には犠打をきっちり決めて、第4打席ではつまりながらも中前へ。2番打者の役割をこなし、持ち味をフルに出した。

 「チームが負けたのは残念ですが、個人としては結果が出てよかったです」

 まさに“開幕男”だ。昨季の開幕では4安打を放った。だが、じつはこの日、本人は縁起のいいデータがすっかり頭から抜けていた。球場入り後、東京ドームの天井を見上げる大和に1年前を問うと「そうでしたね…。忘れていました」と苦笑い。それだけ集中力を研ぎ澄ませていた。

 初回の第1打席、初球ストライクを見送った。「球数を投げさせようという考えもあったので」。1番鳥谷が2球で凡退した直後の判断。初の開幕スタメンで夢中だった昨季から一皮むけた大和がいた。【鈴木忠平】