ソフトバンク本多雄一内野手(29)の足が6連勝で止まったチームを再加速させる。今日22日から日本ハム2連戦(東京ドーム)。相手先発予想はメンドーサと上沢で、初顔合わせはまさかの連敗。特に上沢は開幕3連勝と勢いに乗る。経験が少ない若手だけに、12球団トップ9盗塁のリードオフマンが揺さぶり首位固めといきたい。

 笘篠外野守備走塁コーチは「メンドーサと上沢のクイックはまずまず。塁に出れば本多の足が使える」とキーマンに指名した。最近は1番に固定され打率上昇、比例して盗塁数も増加。シーズン68個ペースは目標の60個を上回っている。

 量産する現状は2年連続盗塁王に輝いた10、11年の感覚に近いという。「(リードの際の)左右の足のバランスが取れている。右足の力を抜くと(スタートの)ターンができない。左足が抜けると蹴りが弱くなる。投手との駆け引きは関係なく、動いたらスタートしている」。ここまで失敗はわずか1度だけだ。

 昨年は22盗塁にとどまった。笘篠コーチは「去年はチームが序盤でつまずいたので、盗塁も失敗できないという気持ちがあった。今年は失敗しても他の選手がカバーしてくれる。気持ちの面が違う」と太鼓判。走塁技術は文句ないだけに、勇気あるスタートが結果につながっている。

 過去27人の通算300盗塁まで残り8に迫るが「それは到達してから」と目の前に集中。東京ドームの日本ハム戦は昨季1勝5敗と苦戦した。まずは初戦を制して3、4月の勝ち越しを決める。【大池和幸】