<オリックス7-4中日>◇14日◇京セラドーム大阪

 オリックスが、鮮やかな逆転勝ちで今季2度目の7連勝。84年以来の両リーグ40勝一番乗りを果たし、貯金も96年以来の「19」とし、リーグと交流戦の首位を守った。

 初回の3失点も今のオリックスには関係ない。2回の伊藤の2ランが反撃の合図だ。3回に追いつき4回に勝ち越す。いったん同点にされるが、6回に代打竹原の適時二塁打で決勝点を挙げ、7回にはヘルマンの5号ソロなどでダメ押し。15安打7点で快勝だ。

 3番ヘルマンが“大当たり”だった。試合前、打撃練習の打球が左膝を直撃。しばらく起き上がれなかったが、治療して試合に出場した。3回の打席では自打球が左足甲に当たりもん絶。それでもプレーを続け殊勲の1発につなげた。安打こそ2本だが「今日はたくさんヒットが出たね」とウインクした。

 森脇浩司監督(53)も「ビハインドは(5位に終わった)昨年に慣れているからね」とニヤリ。「うちに求められているのは反発力。たたかれても前へ進んでいく気持ちが大事。ヘルマンは勝負強さが長所だし、みんなが長所を発揮してくれている」と、日々力強さを増す選手たちを絶賛した。【高垣誠】

 ▼オリックスが40勝に12球団一番乗り。パ・リーグ最速は97年以来17年ぶりだが、12球団最速となると前身の阪急時代84年6月28日南海戦に勝ち40勝23敗5分け(勝率6割3分5厘)として以来30年ぶり。同年はブーマーが3冠王、今井雄太郎が21勝で最多勝を獲得するなど戦力が充実。2位ロッテに8・5差をつけ、阪急として最後のリーグ優勝を果たした。