夏と言えば花火でしょ。交流戦ノーアーチに終わったソフトバンク松田宣浩内野手(31)が打撃フォーム改造に乗り出した。今日27日西武戦(西武ドーム)でのリーグ戦再開を前に26日、ヤフオクドームでの全体練習に参加。「打ち方を変えた」と明かし、フリー打撃では、打ち上げ花火のような高い弾道で右方向にもスタンドインさせた。

 松田と言えばライナー性の打球が特徴的だった。「フライを打つようにした。これまでみたいにライナーを意識したら、ダウンスイングで打つポイントが1点だけになる。バットを内から外から出してレベルスイングかアッパー気味にしたらポイントが多くなった」と独自理論を展開。4月下旬から続けた打席での足踏みもいったん封印する。

 5月15日ロッテ戦を最後に27試合連続ノーアーチ。12本塁打はチーム最多ながら開幕前の青写真より遅いペースという。「交流戦終了の段階で15本は打ってるイメージだった。上げていきたい」。西武ドームは昨年4本塁打。本拠地ヤフオクドームの6本に次ぐ多さだ。今季も4月8日の西武戦で9回2死から起死回生の逆転2ランを放った。期待できる舞台だ。

 この西武3連戦は89~92年の初代ダイエーのユニホームを着用。その4年間はすべて西武に負け越してのBクラス。弱かった時代の象徴とも言えるが、松田は「明日は強い象徴に変える!」と勇ましく言った。首位オリックスとはわずか0・5差。でっかい花火を敵地に打ち上げ、奪首といきたい。【大池和幸】