<オリックス5-3日本ハム>◇21日◇京セラドーム大阪

 後半戦開幕も幸先よく白星発進した。オリックスが日本ハムに逆転勝ちし、両リーグ最速で50勝に到達した。2-3の5回に坂口智隆外野手(30)が中前同点打、そして主砲ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)の左前2点打で勝ち越し。50勝一番乗りはリーグ優勝した95年以来19年ぶりで、手堅く首位を守った。

 オリックスが伏兵の1発を号砲に逆転勝ちし、リーグ最速で50勝に到達した。両リーグ50勝一番乗りは、リーグ優勝した95年以来19年ぶりの快挙だ。

 “びっくり弾”は4回、3点を奪われ逆転された直後だ。原拓がメンドーサの直球を右翼スタンドへ運んだ。1点差に迫る1号ソロ。「ちゃんと当たってくれたので、打った瞬間に入ると思いました。取られてすぐ1点取れたのはチームにとって良かった。僕も仕事ができました」と喜んだ。オリックス移籍2年目での初アーチは、西武時代の10年以来4年ぶり、通算3本目の1発。今季被本塁打ゼロだったメンドーサに一撃を食らわせ、ベンチに反撃ムードを作った。

 原拓は、右ふくらはぎの違和感で欠場した平野恵に代わり、11日以来のスタメン。代打や守備固めでの出場が多く調整が難しい中、最高の結果を出した。「(平野)恵一さんには、ずる休みでしょって言ってます(笑い)」と毒づきながら「また元気で頑張ってほしいです」と先輩にエールを送った。

 乗った打線は、5回に坂口の適時打で同点にすると、ペーニャが勝ち越し2点適時打。これを岸田以降の救援陣が守り切った。森脇監督は「(原拓は)価値ある本塁打だった。攻守にわたりいい働きだった」と絶賛。後半戦再開の試合を制し、首位の座も譲らず。指揮官は「(50勝一番乗りは)貴いこと。みんなで汗水たらしてつかみ取ったものだ。次は60勝一番乗りを目指してやっていこうというふうになる」と、今後も主役、脇役が一体になり優勝に突き進むことを誓った。【高垣誠】