<広島6-0阪神>◇22日◇マツダスタジアム

 阪神鳥谷敬内野手(33)が常識破りの日本タイ記録だ。5回裏を終えて試合が成立しても、淡々と右足にレガーズをつけて円陣に加わる。場内アナウンスもない。だが、長い球史のなかで、1つの大記録なのだ。398試合連続フルイニング出場。自身が7年前に打ち立てた、遊撃手としてのプロ野球最長記録に再び、肩を並べた。

 12年の開幕戦から足かけ3年で到達だ。この日も鳥谷らしいプレーを見せた。4回、チーム初安打の遊撃内野安打で出塁。三塁まで進み、好機を演出したが得点には結びつかなかった。守備でも3回、田中のゴロは芝生から土に入ってバウンドが変わったが手堅く捕ってアウトにした。前回は05年から07年にかけて達成したもので今日23日に自らの日本記録を更新する。鉄人ぶりが際立つカードになる。

 ▼鳥谷が遊撃手としての連続フルイニング出場を398試合に伸ばし、自身の持つプロ野球最長記録と並んだ。鳥谷は前回、05年5月11日ロッテ戦から07年9月28日中日戦まで398試合連続で遊撃手として全イニング出場を果たし、従来の最長だった藤田平(阪神)の339試合を更新していた。今回は、12年3月30日の開幕戦DeNA戦(京セラドーム大阪)から記録を続けている。なお鳥谷は過去4シーズン(06、08、12、13年)で全イニング出場を達成。今季も継続し5度目となれば、金本知憲(広島-阪神)10度、松井秀喜(巨人)6度に次ぎプロ野球3位となる。