<DeNA2-3ヤクルト>◇11日◇横浜

 2試合連続完封負けのヤクルト小川淳司監督(57)が、1点を奪いにいった。3回無死一塁。カウント1-0からの2球目。上田にヒットエンドランのサインを出した。上田がバットを上からたたくと一塁手ブランコの前で大きく弾んで右翼線に抜け一、三塁とチャンスを広げた。川端が併殺に倒れたが3試合ぶりの得点が先制となった。「上田がよくたたいてくれた。2試合0点だったから何とか1点を取りたかった」

 1つのヒントがあった。「緒方が書いていたよな」と、日刊スポーツ評論家の緒方耕一氏の評論記事を引き合いに出した。前日10日の阪神-巨人戦で阪神は打線を組み替えたが、選手任せでベンチが動いていないのが敗因と指摘していた。その見方に納得できるものがあり実践した。8回に飯原が同点ソロ、9回には中村の犠飛で勝ち越し。ベンチが動いて逆転を呼んだ。