<パCSファイナルステージ:ソフトバンク4-12日本ハム>◇第3戦◇17日◇ヤフオクドーム

 「大一番」に、日本ハム大谷翔平投手(20)が投入されることになった。この日は野手として2安打を放ったが試合後、栗山英樹監督(53)は「これで投げる方に集中できる。こうなったら投げるしかない」。今日18日の第4戦に勝てば王手をかけた状態、負ければ瀬戸際に追い詰められた状態となる明日19日の第5戦に先発させることを示唆した。

 アドバンテージを含め、2勝2敗のタイへと戻し、「ジョーカー」を切る決断を下した。ファイナルステージは打者出場に専念させる方針だったが、最短でも第5戦までは進むことが決まり、状況は変わった。ファーストステージ第1戦で投げてからは、中7日と間隔も問題はない。15日の試合前には、ブルペンで37球を投げた。指揮官は「いろいろ考えてやってきている」と秘密裏に準備は進めてきた。

 投手調整に入るため、今日18日はスタメンを外れる。大谷は「1戦1戦やるしかないです」。日本シリーズ進出のため、いったんバットを置き、今度はマウンドに君臨する。