日本ハム大谷翔平投手(20)に“専属トレーナー”がつく。11月に投手として参加する「2014

 SUZUKI

 日米野球」に、球団トレーナーが同行することになった。侍ジャパンにもオフィシャルトレーナーは在籍しているが、投打「二刀流」という特殊な「ポジション」のため、経験値が豊富な球団トレーナーがサポート役として行動をともにする。

 「至宝」を守るため、万が一に備える。大谷の侍ジャパン入りに伴い、日本ハムの球団トレーナーが同行することになった。基本的には、日本代表として行動中は、オフィシャルトレーナーに一任。球団トレーナーは試合中、ベンチ入りせず、練習中はグラウンドに出ないが、球団関係者は「普通の投手や普通の野手とは違う。何かあっても困るので」と説明。緊急時に素早く対応するため、またオフィシャルトレーナーに「二刀流調整」を助言をするため、行動をともにすることが賢明と判断した。

 来月11日の第1戦(京セラドーム大阪)に中継ぎ登板し、18日の第5戦(札幌ドーム)で先発マウンドに上がることが決まっている。野手出場はさせない方針だが、この日千葉・鎌ケ谷で練習を行った大谷は、来季を見据え「自分でやりたければ素振りもできる。東京でもけっこう(試合が)あるので、こっち(鎌ケ谷)に帰ってきて(打撃練習を)やることもできる。そこは相談しながら」と、日米野球期間中も打者としての調整は続けるつもりだ。

 すでに手元にあるメジャー球は、29日の沖縄・国頭での秋季キャンプから使用する予定。「ジャパンはあるけど、そこだけに向けて調整するわけではない。(キャンプでは)みんなと一緒に(同じメニューを)やって、(日米野球が)近くなってきたら(強度を)落とせばいい」。練習メニューの加減や体の状態などは、球団トレーナーが一番熟知している。大谷本人が来季に向けて励めば励むほど、“専属トレーナー”の存在は大きくなりそうだ。【本間翼】