“8人野球”で考える力を養う。楽天大久保博元監督(47)が27日、独創性あふれるプランをぶち上げた。来月2日から岡山・倉敷で秋季キャンプを行うが、そこで「8人対8人」の紅白戦を行うという。「守備が8人だと、みんな考えるようになる。1人少ないから、まずはセンターがいなくなる。外野2人でセンターラインを詰めたり、投手もフライよりゴロを打たせようとコースに気を使ったり。自然と、選手でシフトを考えるようになる」と狙いを明かした。

 元は、苦肉の策だった。2軍監督だった昨春キャンプ。故障者が重なり、紅白戦を少ない人数でやるしかなかった。ところが「すごく盛り上がった」。さらに、両チームの監督も選手に任せるつもりだ。第1戦は、藤田監督VS後藤監督、第2戦は青山監督VS小山伸監督に内定。「チーム分けもドラフトにするよ。欲しい選手を取らせてね。選手も、監督目線で他の選手を見ている。あの選手は足があるから取ろうとか。面白いよ」とアイデアは尽きない。負けたチームには、マスカットスタジアムから約6キロ離れた宿舎まで走って帰るペナルティーも付いてくる。盛り上がりは必至だ。無休の倉敷キャンプ。きつくても、楽しくやって、強くなる。【古川真弥】