阪神藤浪晋太郎投手(20)は慎重に、侍ジャパンでの次回登板を見極められる。前日10日の壮行試合で右手親指にライナーが直撃し、予定されていた16日の日米野球第4戦先発を回避する可能性が出ていた。一夜明けた11日、小久保監督は「本人は大丈夫ですと言っていたけど、内出血とかもあると思うしね。無理はさせられない」と説明。強行か回避かの決断は持ち越しとなった。

 骨に異常はなく診断結果は打撲。とはいえ利き手の負傷だけに、首脳陣も慎重にならざるを得ない。藤浪はこの日チーム便で福岡から大阪に戻り、阪神・巨人連合軍の一員として甲子園練習に参加。親指にはテーピングをし、外野で打球捕球に専念。捕球したボールを軽くスローイングする場面はあったが、キャッチボールは行わなかった。

 藤浪本人はノースロー調整について「登板翌日ということもありますけどね。(軽いスローは)大丈夫です」と軽傷を強調。「次はしっかり逃げないように投げたい」と予定通りの先発マウンドに意欲。今日12日は再び侍ジャパンに合流し、京セラドーム大阪での練習に参加予定。首脳陣のチェックを受けながら、16日先発が可能かどうかを判断される。