ヤクルトがローガン・アンドルセク投手(29=レッズ)を獲得することが26日、分かった。アンドルセクは2メートル3センチの長身から繰り出す150キロ超の速球を武器とする右腕で、レッズでは中継ぎや抑えで10年から5年連続40試合登板という実力者だ。契約は基本合意に達している模様で、近日中にも正式発表となる見込みだ。

 ヤクルトが懸案だった守護神候補として、現役メジャーリーガーに白羽の矢を立てた。アンドルセクは2メートル3センチの長身右腕。角度のある150キロ中盤の重い直球にフォークやカーブなどの変化球を駆使し、10年のメジャーデビューから中継ぎと抑えで活躍。今季もレッズでプレーし、5年連続40試合登板を達成した。レッズ時代のバレンティンとも一緒にプレーした経験がある。条件面では基本合意に達しており、近日中にも発表となる見込みだ。

 救援陣の補強は、今オフの最重要課題だった。今季は投手陣が崩壊し、チーム防御率4・62は12球団ワースト。2年連続最下位の原因となっていた投手陣の整備が急務だった。当初は広島を自由契約になったミコライオの獲得を目指して調査したが、条件面などで検討を重ねた末に断念した。アンドルセクは、新外国人の補強リスト最上位に名を連ねていた投手の1人だった。大リーグ通算281試合登板と経験が豊富な上、29歳と伸びしろも十分と判断し、獲得を目指していた。交渉にメドが立ったことで、24日にカーペンターと来季の契約を結ばないことを発表していた。

 守護神として期待されるが、12年のセーブ王バーネットや今季61試合に登板した秋吉の名前も候補に挙がる。アンドルセクのコンディションや適応力を来年2月からの春季キャンプや実戦で確認し、勝利の方程式を決めていくことになりそうだ。いずれにせよ、現役メジャーで活躍する鉄腕が加わり、ヤクルトの救援陣に厚みが増すことになる。

 ◆ローガン・アンドルセク

 1985年2月13日、米テキサス州生まれ。05年ドラフトでレッズから13巡目指名され、10年4月にメジャーデビュー。メジャー通算5年で281試合に登板し、21勝11敗2セーブ、防御率3.89をマーク。今季は40試合で3勝3敗、防御率5.49の成績だった。203センチ、104キロ。右投げ右打ち。