日本ハム栗山英樹監督(53)がオフに連発している異業種交流で、また勝者のDNAを注入した。18日に札幌・大倉山ジャンプ競技場で、スキージャンプの「STV杯兼コンチネンタル杯」の番組にゲスト出演。98年長野五輪団体金メダリスト、解説の原田雅彦氏(46=雪印メグミルク監督)と共演した。2年連続の顔合わせになったが、同じ指導者の立場から感銘を受けた。

 栗山監督

 原田さんのスタンスは変わらない。参考になる。ジャンプは命がけ。失敗すれば、命を取られることもある。常に覚悟をしていく。そういう覚悟のために何が必要なのか。

 悪天候で再三、中断などハプニングに見舞われた一戦。国内外の若手主体の大会だった。原田氏によれば勇敢に荒天の中へ飛び出していく、選手の姿、心理状態などに関心を示していたという。原田氏は栗山監督の愛弟子へ、体験談も踏まえてエールを送った。

 原田氏

 大谷さん、素晴らしいですよ。騒がれている中で結果を出す。重圧から逃げてはダメ。重圧がないと大成しない。立ち向かっていかないと。

 入団以来、大谷に愛情たっぷりの「圧力」をかけてきたのが、栗山監督。世界で「ハッピー・ハラダ」の愛称で親しまれたスマイルで、背中を押してもらった。ヒグマ・ハンターに、名ジャンパー…。キャンプイン間近、課外授業もラストスパート。戦闘態勢整備に必須な心の充電は、完了間近だ。【高山通史】