楽天の2代目「マー君」を襲名する!

 ドラフト3位福田将儀外野手(22=中大)は、新人9選手のムードメーカーだ。練習中に大きな声で周囲を鼓舞する。「加藤さんまだイケるよ!」「楽しくいきましょう!」。実は大学時代はあまり声を出さなかった。「声を出した方が楽しくなる。きつい時にも声を出せば体が動く」とプロ入りを機に意識を変えた。

 服装にもこだわりがある。「プロは見られてナンボだと思うんで」と第2クールの初日には全身蛍光色の黄色の練習着に身を包んだ。靴、短パン、ジャージーと目がチカチカするくらいの配色だった。「他にもピンクや紺、4パターンはあります」。見られることを意識している。

 即戦力としての重圧を自らに課している。習志野、中大の先輩たちはプロで結果を残している。泥を塗るわけにはいかない。武器は50メートル6秒0の俊足だ。「塁間の速さで負けられない」。入団会見では「僕の将という字は田中将大さんの将と一緒。代わりに楽天のマー君と呼んでもらいたい。名前負けしないように頑張ります」と言い切った。派手な言動は自らを奮い立たせるため。自慢の足でスターの階段を駆け上る。【島根純】

 ◆福田将儀(ふくだ・まさよし)1992年(平4)4月17日、千葉・松尾町(現山武市)生まれ。小2で野球を始める。習志野では1年からレギュラーで、09年のセンバツに出場。中大では1年春から中堅を任される。掃除好きで、入寮時には粘着テープの清掃グッズ「コロコロ」を持ち込んだ。176センチ、76キロ。右投げ右打ち。契約金5500万円、年俸1000万円。背番号24。