開幕投手最有力候補の日本ハム大谷翔平投手(20)が、今季初登板から本気モードで臨む。26日、沖縄・名護で先乗り合同自主トレの第1クールを終えた。投手として2月9日の紅白戦(名護)に先発予定の二刀流右腕の調整は順調。最初の実戦機会から変化球を交えたガチンコ勝負を仕掛け、初の大役をアピールする考えを明かした。

 今季初マウンドから結果にこだわる。初の開幕投手を目指す大谷が、控えめながら超実戦モードを宣言した。「状態にもよりますけど、そうですね」。最速162キロの直球に加え、変化球を交えていくかとの問いに、サラッと答えた。実戦初登板として内定している2月9日の紅白戦では、先発で1~2イニングが予定されている。球種に制限をかけることなく、アピールするつもりだ。

 「最初の登板がそこ(2月9日)であって、そこがピークではない」と、照準は開幕戦の3月27日楽天戦(札幌ドーム)という考えにブレはない。一方で大役への最初のハードル。「結果もそうですし、自分が(オフに)やってきたことが出来れば、いいかなと思います」。持ち球の精度や投球フォームなどを確認しつつ抑えることが理想だ。

 キャンプ地名護での先乗り合同自主トレ第1クール最終日となったこの日は、投球練習は控え、キャッチボールでフォームのバランスをチェック。フリー打撃は初日の24日から3日連続で敢行。逆風のコンディションの中、55スイングで2本の柵越えだった。「野手・大谷」の仕上がりはペースアップしている。【木下大輔】