リアルカープ坊やじゃ!

 広島の中継ぎ右腕一岡竜司投手(24)がラッキーカラーをグラブに取り入れた。昨季までの焦げ茶色を一新。極めて珍しい深緑色をチョイスし、シューズも緑色に統一した。

 「人が使っていない色がよかった。それにラッキーカラーなので。変わり者と言われるので、変わった色にしました。やっぱり自分は変わっているな、と思いました」

 同僚の堂林からも「人が使っていない色を使うのはいいね、とほめてもらいました」とにんまりだ。赤いユニホームと緑のグラブ。先輩の丸も気になりそうな色を組み合わせるとどうなるか。答えは、宮崎・日南の天福球場正面にあるパネルにあった。「カープ坊や」だ。髪はさすがに緑ではないが、グラブの色は酷似。広島を象徴する存在になるというわけだ。

 移籍2年目でセットアッパー、守護神も見える立場。調整も順調で、鹿児島で巨人杉内らと行った自主トレでは、右肩の筋肉強化などに精を出した。行き帰りでは、山を越える計約15キロのランニングも折を見て行った。「一番充実していました」。杉内からもアドバイスをもらったと笑った。

 先発の可能性もあった昨季とは違う。「去年ほど飛ばす必要もない」。キャンプでブルペンに入る回数は変わらないが、球数を減らして中継ぎ専用の肩を作る。緑の一岡が、勝利のマウンドへグリーンライトをともす。【池本泰尚】