抑え候補に挙がる竜の剛腕が他球団007を仰天させた。中日福谷浩司投手(24)が4日、キャンプ初の打撃投手を務めて、145キロを計測した。高橋周、三ツ俣に46球。ヒット性の当たりは6本だった。常時140キロ台を計測。昨季157キロをたたき出した右腕は「もともとほとんどがストレートの投手なので、課題はまだまだある」と関係ないと言いたげだ。

 冷静な右腕とは対照的にスタンドのスコアラーはざわめいた。巨人樽見スコアラーは「この時期にあんなもの見せられたら、ねぇ。すごいのひと言」。広島玉山スコアラーは「セ・リーグで一番速い投手」とうなった。

 投球を見ていなかった谷繁兼任監督も最速145キロと聞かされ「速ぇな」と目をぱちくり。「成長しようと課題を持ってやってる」。第1クールでブルペン入りを回避した守護神岩瀬とのコントラストがくっきりした。