<東京6大学野球:慶大2-0明大>◇第4週初日◇1日◇神宮

 慶大が、勝ち点2で首位の明大に先勝した。慶大・伊藤隼太外野手(4年=中京大中京)と明大・野村祐輔投手(4年=広陵)のドラフト1位候補同士の対決は、3打席目に三振した伊藤が4打席目に二塁打。4打数1安打ながら最後に今季初の長打が飛び出し、今日の2回戦に弾みをつけた。

 最終打席、伊藤は「ヤバイ、ヤバイという心境はなかった」と凡退した前の3打席を引きずってはいなかった。野村の129キロのチェンジアップを捉え、右翼線へ二塁打。春の反省が生きていた。早慶2戦で8打数2安打なら3冠王という状況で、7打数1安打。打率2位に終わった。「8分の2を求めて集中できなかったから。1打席なら1分の1か1分の0じゃないですか。だから1打席に集中するんです」。それを踏まえ生まれた今季初の長打。「飛んだコースが良かっただけです。ただ、1本出て気は楽になった」と、チームの勝利もあり晴れ晴れとした表情だった。