<東京6大学野球:慶大11-2東大>◇第4週2日目◇6日◇神宮

 慶大が東大相手に連勝を4と伸ばし、勝ち点2とした。初の4番を任された山崎錬二塁手(4年=慶応)が連日のバックスクリーン弾を放ち、高校通算77本の谷田成吾外野手(1年=慶応)も初スタメンで1号を放つなど、大量14安打して11点を奪った。すでに勝ち点2としている法大は9回裏、明大投手陣の乱れに乗じて4点を奪って追いつき規定により引き分けた。

 打球はバックスクリーン右端に吸い込まれた。慶大の4番・山崎錬が放った打球だ。「風が強かったんで行くかなと。しっかり振れて押し込めました」。6回1死三塁での2ラン。前日は3番で2発含む3安打5打点、4番のこの日は、1安打3打点の固め打ちだ。山崎錬は「間がとれるようになりましたから」と好調を説明した。

 先月29日の明大2回戦からタイミングの取り方を変えた。投手の動きに合わせて上げた右足を下ろす際、一瞬間を取るようにした。「あれからボールが見えるようになったんです」。前日から試合前にウエートトレを行うようにもなった。この日も午前6時から取り組んだ。1度力を出すことで、試合に入ってもスムーズに力が出るという。

 これで打率は3割8分5厘、3本塁打、9打点と一気に数字を伸ばした。目標は4割、4本塁打、15打点に置く。「でも自分の数字じゃなく、チームのために打席に立ちたい」。目下2冠(本塁打、打点)の主将はこう締めた。