<東都大学野球:亜大4-1中大>◇第3週第2日◇25日◇神宮

 5連覇に挑む亜大が開幕から4連勝とし、2つ目の勝ち点を挙げた。先発の山崎康晃投手(3年=帝京)は2回までに4点の援護をもらい被安打4、1失点で完投した。亜大はこれで開幕から4試合、先発投手がすべて完投勝利を挙げた。

 亜大・山崎は103球の危なげない1失点完投にも納得していなかった。「後半、球威が落ちました。まだムダ球が多いし、課題の残る試合になりました」と振り返った。

 140キロ台の速球に、130キロ後半のツーシームを交えた。7回までは1安打で牛耳った。それが8回、長短打を浴び、1点を失った。「体の開きが早い部分が出た。それは三振が取れない数字になって表れるんで」という。確かにこの日の奪三振は4。前日の1回戦で完封した先輩九里は12三振を奪っていた。

 「先輩ですがライバルです。1戦目に投げて勝つんで刺激になっています」。これで九里が2勝、そして山崎が2勝。それでも納得しないところが、負け知らずの快進撃につながっているのかもしれない。山崎は「リーグ戦を通して成長していきたい。春につながる結果を残したい」と先を見据えた。