東京6大学リーグの慶大で、昨年12月に就任した竹内秀夫監督(59)が、膵臓(すいぞう)疾患で入院中のため、昨秋限りで退任した江藤省三氏(71)が監督代行として今春リーグ戦の指揮を執ることが26日、決まった。今年初の全体練習となった1日、慶大側は竹内監督の病状について、12月下旬から検査入院中で、復帰時期は未定と発表していた。

 竹内監督は28日開始の石垣島キャンプからの合流を目指してきたが、現在も入院中で、復帰のメドは立っていない。6季ぶりの優勝を目指す春季リーグ戦開幕まで約1カ月となり、竹内監督の早期復帰を願っていた慶大側も、体制づくりの検討を続けてきた。

 江藤氏は、巨人、中日でプレーし、慶大初の元プロ監督として10年に就任した。昨秋まで4年間監督を務め、2度のリーグ優勝を果たした。谷田成吾外野手(2年=慶応)、横尾俊建内野手(2年=日大三)ら主力打者を育て、チーム事情も熟知している。監督退任後は付属高校、大学などを統括する「慶応義塾体育会野球部」の総監督に就任。今春から高校生を指導することに意欲を見せていたが、再び慶大の指揮を執ることになった。