<札幌6大学野球:東海大北海道5-4道都大>◇20日◇第2節第3日◇札幌円山

 東海大北海道が首位道都大に競り勝ち、優勝戦線に踏みとどまった。4-4の延長10回裏1死二、三塁でDHの花谷悠生主将(4年=東海大四)が左前打を放ちサヨナラ勝ち。道都大に1ゲーム差に迫り、逆転での初優勝に望みをつないだ。

 サヨナラ打を放った花谷は「このまま終わるわけにはいかない。自分のスイングをしようと最後は思い切り振りました」と道都大の左腕金沢から、執念の1打で決勝の1点をもぎ取った。花谷ら4年生にとっては特別の春だ。チームは11年春に札幌学生野球連盟に加盟し、3部からスタートした。当時、第1期生として入部したのが花谷ら現4年生。旭川校からの部員を含めた混成チームで苦労を重ね2部、1部とはい上がってきた。

 ここまでは12年秋4位が最高。全国は遠かった。2安打3打点の伊藤諄一塁手(2年=東海大四)は「4年生と一緒に神宮に行きたい」と全日本大学選手権(6月10日開幕、東京・神宮)出場に照準を合わせた。残る2試合は札幌大、北海学園大戦。花谷は「勝って(道都大に)プレッシャーをかける」と意気込んだ。【中尾猛】