10月27日のドラフト会議で日本ハムに1位指名された東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)が7日、初めて日本ハムの指名あいさつに応じた。

 仮に菅野が日本ハム入団を拒否して大学院に進学した場合、日本ハムが来年も指名権を有するか否かについては、再指名できる「就学」に大学院を含めるかの明確な解釈がないという。過去に大学から大学院へ進学した選手に適用された事例はほとんどない。関係者によると「野球協約の新人選択会議規約ができた当時(64年)は大学院を想定していなかったと思われる。今後、大学院進学の案件が提出されれば、実行委員会で定義を話し合うことになるだろう」とした。

 ◆交渉権の有効期間

 野球協約の新人選手選択会議規約に定められ、日本ハムは来年3月31日までに菅野と契約できなければ交渉権を喪失する。交渉権を喪失した球団は、次の場合を除き当該選手を再指名できない。(1)当該選手が再び就学(2)当該選手が文書をもって同じ球団からの再指名を承諾(3)日本野球連盟所属チームの休部、解散により当該選手が退部(4)当該選手が選択対象となる次回ドラフトで指名されなかった場合。