桐光学園・松井裕樹投手(3年)が、12球団OKで運命の日を待つ。「プロ野球ドラフト会議

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 リポビタンD」が今日24日に都内で行われる。昨夏甲子園で1試合22奪三振の大会記録を打ち立てた「怪物左腕」は複数球団からの指名が確実視される。23日は神奈川・川崎市の同校で授業後、報道陣に対応をすることなく千葉県内の自宅に戻った。争奪戦で笑う球団はどこか?

 運命の日を前にして緊張を悟られないためか、松井は報道陣の前に現れることはなかった。この日、授業を終えた左腕は押しかけた報道陣の待つ正面入り口ではなく、学校関係者に促されて別の出口から帰宅。通常ならば学校近くの寮に戻るが、両親の待つ千葉県内の自宅へ向かい、運命の日の朝を迎えることとなった。

 先月27日のプロ表明会見では「全球団OKか?」という問いかけに「はい」と力強く答えた。現在は後輩の打撃投手を務めたり、ウエートトレーニングや走り込みでプロに向けた体作りに励んでいる。昨夏は甲子園で1試合22奪三振の記録を樹立したが、今年は神奈川大会準々決勝で横浜に敗退。2年連続で聖地の土を踏むことはかなわなかったが、9月に行われた18Uワールドカップ(W杯)で準優勝に輝いた。

 同じくドラフト1位候補の大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)の好リードもあり、台湾、韓国、米国と3試合20イニングを投げ、わずか4失点。世界の強豪を相手に防御率は1・80、奪三振数は27を記録し、“消える”と評されるスライダーは世界レベルであることを証明し「スライダーに関しては、勝負していけば通用するのが分かった。とても充実した大会でした」と上のレベルで戦う手応えを口にしていた。

 即戦力となる左腕へソフトバンクや日本ハムなど複数球団の1位指名が濃厚。運命のドラフトで実力だけではなく、高い人気を証明する。【島根純】