ソフトバンク松田宣浩内野手(25)が来年オフの契約交渉の照準を年俸1億円に定めた。16日、福岡市内の球団事務所で2度目の契約交渉に臨み、1700万円アップの4500万円で更改。「来年頑張ってほしいという球団の気持ちが伝わった。今年は無理だったので、来年は5000万円とか大台にいけるよう成績を残したい」。希望額の5000万円には届かず、来年に向けて“実力行使”で大台を奪う決意を固めた。
保留した前回(11日)提示より200万円の上積みを引き出したが、増額を狙った松田と球団のやりとりが面白い。今季各球団を苦しませ、投手部門3冠の楽天岩隈に対し、松田は20打数9安打1打点、打率4割5分、パ・リーグで唯一の本塁打を放った。この“エース打ち査定”を勝負球に交渉に臨んだが、角田代表に「岩隈を打っても違う投手を打っていない」とあっさり打ち返され、撃沈。上積みは142試合出場(急性胃腸炎で2試合欠場)の“タフ査定”に期待料が加味されたものだった。
成績面での増額を断念した松田は「好き嫌いなくならないとですね」と不得手投手の克服を痛感した。「全然打てなかった」というオリックス小松を優先順位のトップに据えた。今季対戦成績は19打数1安打0打点、打率5分3厘とさっぱり。チームも7度の対戦で白星6つを献上した天敵だ。「緩い球に手を出していた」。すでに対策として今季投球をまとめたDVDを見返して、攻略イメージを描き始めた。
来季の具体的な目標としては「全試合フルイニング出場、本塁打30本」と断言し、「優勝して秋山監督を胴上げしたい」と声を高らかにした。来季でプロ4年目。設定したノルマをクリアすれば、内野手では松中に並んで球団最速タイでの1億円到達が現実味を帯びてくる。(金額は推定)【押谷謙爾】




