日本一査定だ。日本シリーズ最終戦で決勝三塁打を放ったロッテ岡田幸文外野手(26)が千葉市の球団事務所で契約更改交渉し、560万円増の1000万円(推定)でサインした。「あの三塁打が印象に残っていると言われた時はうれしかった」と、1軍選手として初めての契約更改を喜んだ。

 今年は足利市役所で働く妻と2人の娘とは離れての単身赴任で、育成選手からの夢をつかんだ。「ようやく奥さんの年収を超える?

 そうですね」と喜びながらもおごりはない。浦和の寮の近くに借りていたアパートを引き払う予定で、千葉マリンに近い葛西に物件を物色中だが、探しているのは家賃7万~8万円のアパート。「1人暮らしだからそれで十分です。プロ野球選手が偉いとは思っていない。謙虚に生きたい」と庶民的だ。

 来季はドラフト1位ルーキーの伊志嶺(東海大)も加入し、さらに厳しくなるロッテの外野手争いを勝ち抜くのが目標だ。「新しく入る外野手に負けないようにレギュラー争いがしたい。開幕1軍を勝ち取りたい」。個人の目標は打率2割5分、30盗塁。日本一に向けて、野球では貪欲(どんよく)に生き抜く。【竹内智信】