楽天岩隈らの代理人を務めている団野村氏(53)が22日、年俸が調停に持ち込まれた西武涌井秀章投手(24)に同情した。都内でセミナーの特別講師に招かれ、日本球界が抱える問題点を指摘。日米では年俸調停のやり方が異なるとし、「日本は球団の評価がすべてだが、メジャーでは同様の成績を残した選手を比較にする。日本はフェアじゃないし、(涌井は)非常にかわいそうだ」と、現状維持の球団提示に首をかしげた。

 他にもプロアマ関係、弁護士に限定される代理人システムにも異を唱え、現状改善には「FAまで9年間の拘束は長い。独占禁止法で訴えていい」と選手会に権限強化を求めた。破談となった岩隈のポスティング交渉については、「お金ではなく誠意。ビーンGMが来日して『ぜひ来てほしい』と頭を下げていれば、岩隈君もアメリカに渡っていたと思う」と、改めてアスレチックスの不誠実な対応を非難した。