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おかしなポーズで周囲の笑いを取る村田(右)。左は阿部、一人おいて小松

＜ＷＢＣ：宮崎合宿＞◇２日目◇１７日◇サンマリンスタジアム

　村田修一内野手（２８＝横浜）が、日の丸の４番奪取を猛烈アピールした。初のシート打撃で４打数２安打、１四球。２本の二塁打をいずれも左中間へ放ち持ち前の長打力を首脳陣に印象づけた。まずは第１打席。楽天田中のミスショットを見逃さなかった。走者を一塁に置きカウント２－１。真ん中低めの変化球を拾うように振り抜いた。

　最後の５打席目も走者一塁でオリックス小松の高め直球を完ぺきにとらえた。「長打を買われて代表に選ばれている。いいアピールができたと思う」。いずれも打点つきの二塁打。ここ一番の勝負強さも証明した。この合宿では多くのメジャー選手が使用するメープル素材のバットを選んでいる。「ＷＢＣ球は重さを感じるが、芯でとらえれば距離も出ることが分かった」と、納得の表情だった。

　１５日の代表集合日に原監督が「競争」をテーマに掲げた合宿を強調したが、村田は「自分のスタイルを貫くだけ。誰かと競争するわけじゃない」と、さらに上の次元で世界戦を見据えた。「４番には常にこだわりを持っている。いつかは日の丸を付けて（４番に座る）と思っていた。それだけの準備はしてきた」。体調不良で活躍できなかった昨夏の北京五輪の悔しさが忘れられない。村田には「世界一」の「競争」しか頭に浮かばない。【山内崇章】

　［2009年2月18日11時1分　紙面から］

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