WBCメンバーを外れた大谷に代わり、ソフトバンク武田翔太投手(23)が日本代表に選出されることが確実になった。侍ジャパンの小久保監督は3日、宮崎・南郷で西武キャンプを視察後、代役について「先発投手です」と明言。14年の日米野球、15年のプレミア12に出場するなど、小久保ジャパンの常連で実績十分の武田に、白羽の矢を立てたとみられる。

 武田は、昨年11月の強化試合では、メキシコとの「開幕戦」に先発し、4回3安打6奪三振で、1失点の結果を残した。縦に大きく割れる持ち味のカーブは、国際舞台でも大きな武器になる。小久保監督ら首脳陣の評価は一貫して高く、楽天則本、巨人菅野、ロッテ石川とともに、先発の一角としての役割を任されることになりそうだ。

 この日は、宮崎市内で行われているソフトバンクキャンプで、1日に続き2度目のブルペン投球を行った。フォームのバランス、コントロールを重視しながら、着実に調整を進めている。練習後は、大谷の辞退について「らしいですね」と話し、「(WBCには)出たいとはずっと言ってます」と前向きな姿勢を見せた。ソフトバンク工藤監督は、侍ジャパンからの連絡はないとした上で「協力するのは当然」と、正式要請があれば、代表入りを後押しする考えを示している。

 武田は、自主トレ期間中から、WBC公式球とNPB公式球を併用して、準備を進めてきた。最終登録メンバー28人の提出期限は7日に迫る。小久保監督は、今日4日にソフトバンクキャンプを視察する。代替選手の発表時期については「できるだけ早く。近日中に」と言った。