侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)が、ファンの前で世界一奪還を誓った。福岡に移動後、市内ホテルで行われたWBC壮行会に出席。壇上で「ここにいるメンバーは、喜びよりも悔しさが強い。私自身(韓国に逆転負けした)プレミア12の悔しさが心に残っています。悔しさを晴らすのが第4回WBC。若さ、結束、輪を持って戦う。必ず世界一を取って、皆さんに報告します」と力強く語った。

 今日28日からは台湾プロ野球選抜との2連戦を行う。「やりやすい。NPBのチームだと、どうしても遠慮が出てしまう。塁に出ないと動きようがない。7日に向けて、状態を上げていくしかない」。25日ソフトバンク戦で4安打の打順については「まだ1試合」とほとんど動かさない。先発が確定していない投手にどんどんマウンドを踏ませ、見極めに徹する。

 福岡入り前の宮崎。菅野らの練習を見守った小久保監督は、青島神社まで走った。島全体が特別天然記念物に指定されているパワースポットで、巨人時代、2月1日のキャンプ前に足を運んだ航海安全の聖地だ。「ひと回りしてきました。いつ以来だろう…懐かしかったですね」と1人、手を合わせた。迷わず行く。【宮下敬至】