◆5番(一)中田翔(日本ハム)

 中田が初球からフルスイングする。前日練習のフリー打撃では24スイングで5本の柵越え。「最後の最後で自分のスイングを取り戻せたし、今日のフリーも良かった」。上げ潮状態で臨む今日7日のキューバ戦へ向けて「動く球を警戒しないと。じっくり見ないで1球目から振る」と、積極的な姿勢で打開する。

◆6番(遊)坂本勇人(巨人)

 坂本勇はキューバ投手陣の変則フォームを警戒した。強化試合でも小刻みに継投してきた相手に「変則投手が多くてタイミングが取りにくい。そこは何とか対応しないと」。代表で年下も増えてきたが「年齢は関係ない。全員に、自分がやるんだという気持ちが必要。明日起きたら(気分が)高まってると思う」と話した。

◆7番(右)鈴木誠也(広島)

 鈴木は走攻守で動き回る。ロングティーで柵越えを連発。前日5日の壮行試合オリックス戦では3ランを放つなど上り調子だが「調子のいい悪いで左右されていてはダメ。夢でもあったWBCだし、日本を代表して世界を戦う責任も感じる。すべてで流れを持ってこられるようなプレーをしたい」と意気込んだ。

◆8番(三)田中広輔(広島)

 三塁でのスタメン出場が濃厚な田中に、力みはなかった。ノック中には三塁、遊撃、二塁に入った。キューバの映像もチェックし「準備だけはしっかりしておかないと。キューバは特別に球が速い投手がいるわけではない。ただ動く球なので、小さくならないようにしたい」。強く振る持ち味を本番でも見せつける。

◆9番(捕)小林誠司(巨人)

 小林が捕手陣での共闘を誓った。開幕スタメンマスクに抜てきされ「必死に出来ることを一生懸命やる。僕だけじゃなくて大野さんも、銀仁朗さんもいる。考えを交換しながら思い切ってやっていきたい」と3人の捕手が力を束ねる。扇の要として「自分の力、投手の力を最大限に発揮できるように」と意気込んだ。