ボクシングのWBO世界ミニマム級王座決定戦は30日、同級1位フリアン・イエドラス(27=メキシコ)と同2位田中恒成(19=畑中)によって、愛知・パークアリーナ小牧で開催される。28日は名古屋市内の畑中ジムで、元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士氏(45)、元WBA世界ミニマム級王者・星野敬太郎氏(45)、日本人初の主要4団体王者で現IBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32=仲里)の3人が試合を展望した。飯田氏は「田中くんのプレッシャーはハンパないと思う。うまくエネルギーに変えられるか。伸び伸びやれば、誰も止められない」と田中の実力を評価。小学生時代の田中を知る星野氏は「スピードがズバ抜けていた。ゆくゆくはこうなる子だと、予感していた」と素質を絶賛。田中とは何度もスパーリングで拳を交えている高山は「恒成くんは、毎ラウンド自分の課題を持って、それに取り組んでいる印象。常に考えて戦っている」と、クレバーさに感心した

 試合予想は、飯田氏と星野氏が「6-4で田中有利」とし、高山は「5-5、自分を信じ切れた方が勝者になる」と激戦を見込んだ。

 田中が勝った場合に、統一戦を行う可能性について、高山は「はい!」と答え、受けて立つ覚悟を示した。「自分があさっての試合のリングサイドにいるということは、そういうこと(将来的な統一戦実施)だと認識している。ぜひ、勝ってもらって、名古屋を盛り上げて、日本を盛り上げて行きたい」と話した。