初代PRIDEヘビー級王者で、元UFCヘビー級暫定王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(39=ブラジル)が1日(日本時間2日)、ブラジル・リオデジャネイロで会見し、総合格闘技からの引退を発表した。同日、UFCはノゲイラの正式引退と、UFCブラジル大使就任を発表した。

 ノゲイラは会見で「みなさんの長年のサポートに感謝します。UFCとの絆を続行できることに、大きな喜びと敬意を表します。これからも若い選手の発掘と育成に情熱を傾けたい。最高の思い出は、日本での戦いとファンとの時間だ」と話した。

 ノゲイラは99年にプロデビュー。01年7月からPRIDEに参戦した。同年11月にPRIDEヘビー級王座決定戦に勝ち初代王者となった。絶対的なスタミナと関節技の名手として、ボブ・サップ、ミルコ・クロコップ、エメリヤーエンコ・ヒョードルらと名勝負を繰り広げ、日本でも絶大な人気を誇った。

 07年4月にUFCに参戦。08年2月にヘビー級暫定王者となったが、13年6月のヴェウドゥム戦から3連敗を喫し、引退を決意した。8月のステファン・ストルーフ戦が最後の試合となった。(デーブ・レイブル通信員)

 ◆アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 1976年6月2日生まれ、ブラジル・バイーア州出身。4歳で柔道を始め、17歳からブラジリアン柔術を習う。99年6月にプロデビューし、同年10月にリングスに参戦するため来日。01年7月、PRIDE15大会に初参戦。同年11月に同ヘビー級初代王者となる。07年4月にUFCに参戦。08年2月、UFC81大会でUFCヘビー級暫定王者となる。総合成績は34勝10敗1分け1無効試合。UFCは5勝6敗。