プロボクシングの元世界2階級王者で「亀田3兄弟」の次男、亀田大毅(26)が左目の網膜剥離のため引退することが4日、明らかになった。

 昨年6月に発症した後に手術を受け、今年9月には米国でメキシコ人選手と約1年9カ月ぶりの復帰戦に臨んだが、1-2の判定で敗れた。試合後には「自分が弱かった。不思議だけど、全然悔しくない」と語っていた。関係者は「日常生活に支障はないが、ボクサーとして闘うのは難しい」と説明した。

 大毅は大阪市出身で06年にプロデビュー。07年10月の内藤大助戦で反則を重ね、日本ボクシングコミッション(JBC)から1年間の出場停止処分を科された。復帰後は2階級制覇を達成したが、13年12月の王座統一戦で敗れながらタイトルを保持した問題で、JBCが亀田ジム会長らを処分して3兄弟は日本で試合ができなくなった。

 3兄弟では、元世界3階級王者の長男・興毅氏が10月にWBA世界スーパーフライ級王者河野公平(ワタナベ)に敗れ、試合後に引退を表明したばかり。三男の和毅は米国を中心に現役を続けている。