8日のダブル世界戦(東京・有明コロシアム)で、WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)に挑戦する同級1位ダビド・カルモナ(25)、IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)に挑戦する同級10位マルティン・テクアペトラ(26=ともにメキシコ)が3日、都内のジムで練習を公開した。

 3度目の世界挑戦となるカルモナは、ミット打ちやサンドバッグなど約1時間汗を流した。アマで100戦の経験を持つ技巧派は「最高の調整が出来た。すべてにおいてパワーアップした。井上は素晴らしいチャンピオンだが、我慢強く、落ち着いて戦えば勝機はある」と王座奪取を誓った。

 視察した大橋秀行会長は「ガードもしっかりしていて、特にディフェンスが良い。井上が圧力をかけていく展開になると思うが、カウンターには注意したい」と警戒を強めた。

 一方のテクアペトラは、今回が世界初挑戦。「八重樫はタフで勇敢な選手だが、私も攻撃的で打ち合いが好き。良い試合になるだろう。体調はパーフェクト。12回を戦えるコンディションをつくってきた」と自信満々に話した。