30日の東京・有明コロシアムでのダブル世界戦の予備検診が、27日に都内であった。IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)は、身長が縮んだことにショックを受けていた。159・5センチで、5月の世界戦から1・3センチ低かった。「納得がいかない」と言うと、大橋会長から「歳だな」と混ぜ返された。

 同級14位サマートレック・ゴーキャットジム(32=タイ)とは、あらためて体格での優位さが示された。リーチは1センチ差も、身長で5センチ、首回りで3・5センチ、胸囲で2・5センチなどいずれも上回った。「予想通りだし、数字にはとらわれない」と言いつつ、首回りが前回より1・5センチ太くなったことは喜んだ。左肩を痛めて8カ月ぶりの試合も「うれしい。やれることをやってきたことが数字に出た」と笑みを見せた。

 大橋会長も「身長の低い相手は初めてだが、やりやすいはず。八重樫の持ち味が出せる」と、データに防衛を確信していた。八重樫は「けがなくいい状態。しっかり覚悟を作ってリングに上がる。風邪をひいたり、階段を踏み外したりしないように」と、最後まで気を抜かずにV2を目指す。