12月31日に東京・大田区総合体育館で開催されるボクシングの世界ライトフライ級団体王座統一戦のため、IBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が26日にセブ島から成田空港に降り立った。

 WBA世界王者田口良一(31=ワタナベ)との決戦を前に、「体調はとても良い。田口は強い選手だが、勝利を手にする」と宣言した。

 暫定王者だった前回の来日では、日本中に衝撃を残した。3度目の防衛を狙った前王者八重樫東を、1回2分45秒でTKO負けに追い込んだ。3度のダウンを奪う圧勝は、ライトフライ級世界戦の最短KOタイムでもあった。今回も日本人王者が相手だが、「KOはウエルカムだけど、初回からは狙わない。良い試合をしてからKOできれば」ともくろむ。田口の印象は「テクニックもあるが攻撃は1パターン。八重樫の方がうまい」と勝利を確信していた。

 平均気温が約26度というセブ島からの来日だけに、到着口から姿を見せると、その手には手袋。普段は使用目的がないが、今回のために「(セブ島の)ユニクロで買いました」と防寒対策も万全な様子だった。日本製の支えで再び日本人撃破を狙う。