<イノキ・ボンバイエ2014>◇31日◇東京・両国国技館◇観衆8550人

 IGFチャンピオンシップ(5分3ラウンド)で石井慧(28)が、王者ミルコ・クロコップ(39=クロアチア)に2回終了TKOで敗れた。

 前頭部の出血でドクターストップで敗れた昨年8月の初防衛戦に続いて連敗。リベンジを果たせず、王座奪回に失敗した。

 1回、2回ともクロコップの左足をつかんで倒し、寝技を仕掛けたが、攻め手を欠いた。2回途中でうまく寝技を解かれると、終了間際に左ハイキックや左パンチを浴びた。前のめりに倒れて、右頭部から大量の出血。ゴング後のダウンと判断され救われた形となったが、出血も激しく、インターバルの間も立ち上がれずにTKO負けとなった。

 試合後、悔し涙を流しながら控室に戻った石井は「完敗。もっと強くならないと」と肩を落とした。次戦については「IGFでとは思うが、完全決着だったので今は考えられない」。頭部に包帯を巻き、応援に駆けつけた明日香夫人と一緒に会場を後にした。