東洋太平洋スーパーライト級王者佐々木基樹(35=帝拳)が6月25日(日本時間26日)、メキシコで世界3階級制覇を達成したWBC世界ライト級王者ウンベルト・ソト(31=メキシコ)に挑戦することが16日、発表された。

 佐々木が敵地で3つの記録に挑む。35歳7カ月で自身2度目の世界挑戦が決定。ベルト奪取となれば06年1月に越本隆志がWBC世界フェザー級王座を奪取した35歳0カ月を更新する。また帝拳ジムで同時に4人の世界王者が誕生することになり、これも日本ジムの新記録。さらに日本人選手の海外での世界挑戦30連敗中の不名誉記録を止めることにもなるだけに、佐々木は「やりがいがある。重みが違いますね」と気合を入れ直した。

 ライト級の試合はデビューした97年以降、経験していない。4月20日に東洋太平洋王座のV2を成功させたばかりで試合間隔も短い。減量などの心配も予想されるが、佐々木は「14年前とは違い、30歳を過ぎて体も締まった。苦しいだろうが落とせないわけではない」と常に前向きだった。