元WBA世界フライ級王者の亀田大毅(24=亀田)が世界前哨戦でKOノルマを与えられた。9日の54キロ契約体重のノンタイトル10回戦(横浜文化体育館)に臨む大毅は8日、都内で前日計量に出席。53・6キロで一発クリアしたが、対戦するファウスティーノ・クプル(28=メキシコ)が55キロで1キロオーバー。再計量でも300グラムしか落とせず、54・7キロ契約体重に変更せざるを得なくなった。クプルの怠慢ぶりにWBA世界バンタム級王者の長兄興毅(26)は「KOで勝たなあかん」と厳命した。

 昨年は55キロ契約体重でノンタイトル戦を消化してきた大毅は年内の世界再挑戦に照準を合わせる。ターゲットはWBA世界スーパーフライ級王座。興毅からのノルマを受け「これが最後の前哨戦になるかはオレが決めるんとちゃうから。昨年よりも1・3キロ軽い体重でどこまでできるか。スパーリングだと思ってやる」と余裕の表情だった。