<プロボクシング:WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦>◇11日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(25=井岡)が、血まみれの王座統一を果たした。同級1位の暫定王者ヘスス・シルベストレ(23=メキシコ)に対し、偶然のバッティングで両目まぶた、目尻から流血。それでも手数を出し、どつき合いに耐え、2-0の僅差判定勝ちに持ち込んだ。

 シルベストレは宮崎に疲れが見えた終盤は押し気味に進め、11回は連打でぐらつかせた。「あそこがチャンスだった。あと10秒あったらいけたのに…」と悔やんだ。積極的に攻め、序盤から単発ながらも左右のパンチを当てた。「KOするための根性が足りなかった。出来は良くなかったが、この結果はおかしい」と不満顔だった。