ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥(21=大橋)が超満員の会場でV1戦に挑む。9月5日のダブル世界戦(東京・代々木第2体育館)を控えた9日、横浜市内のジムで試合前最後となる12回のスパーリングを消化。フィリピン人世界ランカーら3人を相手に激しい打ち合いをみせ、「今日はスタミナの確認。パンチも見えていたし、出来は良かった」。この日が発売開始のチケットは、即日完売。ジムでの販売分はわずかに残すものの、WBCフライ級王者八重樫、五輪金メダリスト村田らも出場する興行の注目度の高さを示した。試合まで1カ月を切り、「あとはガードのポジションなど細かな点の確認。相手の映像を見ながら調整していく」と気を引き締めていた。