歓声が一瞬でため息に変わった。

 大関稀勢の里(28=田子ノ浦)は体をかがめて低く立ち合ったが、日馬富士に踏み込まれた。突き起こされると、あっけなくはたき込まれ痛恨の4敗目。支度部屋では「足が出なかったか」との問いに「そうですね」と答えるのが精いっぱいだった。今日の白鵬戦で意地を見せるしかない。