西前頭8枚目の宝富士(28=伊勢ケ浜)が、同11枚目の御嶽海(22=出羽海)を下した。相手の当たりを受け止め、左に開いていなして送り出した。

 スピード出世でざんばら髪の新入幕力士を相手に、力の差を見せつける完勝だった。「突っ張ってくるかと思った。まだやっぱり圧力は…。組んだら勝つだろうなと思っていました」。

 御嶽海が角界入りする前、誉富士を交えた3人で会食し、伊勢ケ浜部屋入りを勧めて好感触を得ていたという。「入ると思っていました。だから余計に負けたくなかった」と、兄弟子の意地を示していた。